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成人病(生活習慣病)Q&A

Q:

Q:
血圧が高いといわれることがありますが、いつも高い訳ではないので、治療しなくてもいいのではないかと思うのですが?
A:
A:
答え、、、の前に、外来でよくある会話をひとつ。
Hさん;「検診で血圧が高いと言われた。でも普段家の血圧計では普通なのに、測り方でもおかしいのかな?」
Kさん;「私は家で血圧測ったら高いのに、病院に来ると落ち着きますね、測り方がおかしいのでしょうか?」
   今日のテーマは「家庭血圧測定」です。最近は、手軽で性能も良い家庭用血圧計が種類豊富に揃っています。 血圧が高いと言われたら、まずお住まいで血圧を計測してみましょう。出来れば毎日、例えば排尿後少し休んでから朝食をとる前に。
   ところで先の2人の患者様に関して説明をする前にクイズを1つ、「白衣にあってエプロンにはない、仮面にあって舞踏会には無いもの、これは何?」 ・・・答えは高血圧です。先のHさんは、白衣高血圧とよばれます。診察室で実際の家庭血圧よりも高く測定される傾向のある方といえそうです。他方、Kさんはその逆で仮面高血圧と言われ、診察室でのみ普段より低い値の血圧がでやすい方です。
   近年、家庭血圧測定の重要性が強調されるようになりました。診察室での検圧も必要ですが、良好な血圧管理には、普段お住まいで測って頂く血圧の方がもっと重要、そう言っても過言では無いかもしれません。
   高血圧の患者様と一口に言っても、色々な併存症からリスクの高い方や低い方、様々です。家庭血圧がわかると、例えば先の白衣高血圧の方はリスクを1段階下げて、仮面高血圧の方はリスクを1段階上げて考えるようにしています。(ただし、白衣高血圧でも臓器障害や代謝異high blood pressure常があれば、治療介入が必要な事があります。家ではかったら大丈夫だから・・・は、必ずしも真ならず、と言えそうです)。
   治療目標は、例外(糖尿病の方、80歳を超える方、80歳未満でも収縮期血圧160 mmHgを平均して超えている方)を除いて、140/90 mmHg未満です。降圧剤は1種類だけで降圧目標を達成する事はあまり多くはありません。降圧剤には、機序も作用持続時間も異なる色々な薬剤があります。服用する種類が多い=重症、と一見考えがちですが、1日通して血圧が乱高下しないように、また朝と昼夜の日内変動など、様々な観点からベストな選択肢を選んでいます、意外に奥が深いものです。
   ご自身で悩み込む前に(悩むとまた血圧も上がってしまいますので)、是非お気軽に一度、医師にご相談ください。( 参考文献;Eur Heart J.2013; 34: 2159-219)
 (筑波大学大学院/筑波大学附属病院 循環器内科 小川孝二郎)

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